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| 70年代には、「パープル・へイズ」や「フォクシー・レディー」等のヒット曲を持つ天才ミュージシャンで、全世界のロックファンを驚喜させたジミ・ヘンドリックスが急死(変死)しています。ジミはアメリカ人でありながら、ロック先進国であるイギリスに渡りブレークしたロックギタリストで、そのギタープレイはまさに独創的でエキセントリック。この時期のロックギタリストの誰もが驚きと羨望のまなざしで彼を見ていたと云います。クラプトンやジェフ・ベックなどは彼のプレイを聴いて廃業を考えたと言う程でした。ジミは黒人でありながら、ソウルやブルースをやらずに白人の仕掛けたニュー・ロックで人気を博した人で、このことから黒人と白人から平等に支持されていた(今ではあたり前ですが)当時としては比較的稀なアーティストでした。その為、政治的(思想的)に利用しようと動いていた組織もあったようです。彼は1970年9月にロンドンの自宅アパートで多量のドラッグの服用と飲酒により急死したと云われていますが、その死因は今でも判然としていません。
60年代には「YOU SEND ME」や「CUPID」等のヒットを持つ、これまた天才ヴォーカリストと云われたサム・クックが急死しています。彼は50年代から活躍していた人で、元々はゴスペルシンガーでした。この人の天才と云われた所以は、元来のゴスペル的説得性のある歌唱力と伸びやかな高音域、そして独特の歌いまわしにあります。これは恐らく天性のもので、当時としては誰にも真似の出来ない独特のものでした(ロッド・スチュワートは彼の信奉者で、その歌唱法にかなり影響を受けている)。 彼は1964年12月にロサンゼルスのモーテルでその支配人に射殺されました。これは、彼が売春婦に暴力を振るっていて手に負えないので仕方なく射殺したとのことですが、その状況と真相は未だに不明です。一説には、サムは公民権運動(当時のアメリカ黒人の公民権を得る為の運動)の活動家としてキング牧師と共に強力な指導的立場にあったマルコムXを支持し、かなり接触していたと云います。このキング牧師とマルコムXは共に暗殺されていて、この暗殺はKKK(クー・クラックス・クラン、白人優越主義者による黒人弾圧組織)によって行われたと云われていますが、政府関連組織の陰謀との説もあるのです。この連鎖で想像するに、人気シンガー故に一般大衆への影響力はかなり有り、彼もまた暗殺されたのでは・・・・というのが“当たらずとも遠からず”なのかも知れません・・・・? マイケル・ジャクソンは、ソングライターとしてもメッセージ色の強い曲を発表しており、特に有色人種の差別に関してはかなり強力にプッシュしていて、「BLACK or WHITE(91)」ではその主張を鮮明に打ち出しています。彼は“KING of POP”などと呼ばれ、名実共に世界のスーパースターでした。やはり一般大衆へのその影響力は大きいのでしょうな。 ところで、マイケルを含む上記4人の共通点は、時代の寵児でありスーパースター、そして、ナイーブさ故にそのスーパースターの幻想と現実のビジネス間のギャップに苦しみ、我々には想像もつかないアメリカの人種差別の壁に悩み、挙句にドラッグや酒に溺れ、はたまた政治的(思想的)事柄に興味を注ぎ、自らの心の救いを求めるという一つの共通した図式が見えてくるのです・・・・・・。 いやはや、やはりマイケルもスーパースターであるからこその悲劇で、いわゆるアクシデンタル・スィサイド(事故的自殺)だったのでしょうか?
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